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レビュー

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』予告編1


話 の中では断定はしてないんですけど、主人公の少年がアスペルガー症候群なんでしょうかね。そもそもそれって何なのかっていう事かもしれませんが、結構ね、 一言では言えないぐらい込み入ってるもんだとは思うんですけど、特徴としては相手の情緒が分からないという、言葉をそのまま額面通り受け取ってしまった り、あと特定の分野に於いて驚異的な才能を見せるといったものなどがあるそうですねぇ。まぁまぁ興味関心のある人はねウィキペディアなんかで調べてみたら いいとは思うんですけどもね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%BC%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

そ れでそう思わしき主人公の少年の様子が物凄く分かりやすく思えましたね。ただアスペルガー症候群を中心に描いている話ではなくて、話のテーマになっている ものの一つとしてあるわけなんですけどね。話の軸になってるのはお父さんが残してくれた鍵が一体なんの鍵なのかっていう事で、少年は一人、鍵の正体を探す 旅に連日、街へと繰り出すわけです。その中で様々な人々と出会って会話して触れ合って、でも思うんだけど成長物語ではあるんでしょうけども、上記のような 特質があるんで、また一歩大人の階段を踏んだね!みたいな風には思えませんでした。
何かもっと違う理解の仕方、研究者が観察をしてそれをレポート に詳細にまとめたような印象。この少年は物凄く賢いんで子供らしさみたいな、喜怒哀楽を全部表に出した無邪気っぽさとかは薄いんですよね。物凄く会話が多 いんですけど表情は一定なんですよね。その辺りの描き方も上手かったなぁ。
だからなんとなくですけど、スティーブン・スピルバーグの「A.I」を思い出しました。まぁあっちは人情味漂う映画で、こっちもそうですけど方向性が違うかなと。
そ れにしてもこのタイトル「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は素晴らしいタイトルだなぁと。感覚的な話になっちゃうけど、なんかこのタイトルは 僕なんかからすると母親とかを連想するんですけど、少年にとっては自分以外が全てそうで、距離感がうまく取れないというような感じ。そもそもその距離感っ て概念自体が無いのかもしれませんねぇ。そしてむしろそんな風な感覚は自分から寄ってってる、内面的にね。相手は距離はかってても自意識が吸い付けられて しまうようなね。なかなか巧みな表現が出来ませんね。あと同時多発テロ事件がきっかけになって話が始まるんですけど、そのテロに大きく触れているわけでも ないのでね。要素の一つとしてって感じなんで、シリアスはシリアスですがちょっとこれも方向性が違うかなと思います。いい映画でした。

「トロール・ハンター」

3.24公開映画『トロール・ハンター』予告篇


これはもうほんとB級映画なんですけど、意外と面白く観れたんですよねぇ。ドキュメンタリータッチなんですけど、そこまでその如何にドキュメンタリーらしく見せるかって部分に力も入れてないような気がするんですよねぇ。
一 応ね手持ちとかで"っぽさ"は出しているんですが、思いっきりトロールが出てきてやっぱりその姿が作り物なのは明白なので、そこからリアルな感じは薄れ ちゃうんですけど、でもそれでもつまらなく感じないのはトロールの出来がそこそこいいのと、なんかそこまで遠く感じないからなのかなぁ。
トロー ルって森トロールと山トロールって二種類いるみたいなんですけど、森タイプは大きくても木と同じぐらいのデカさなんですよね。あとゴリラぐらいの大きさの が沢山出てきたりで、まぁそれらと戦ったり逃げたりするんだけど、確かにそれらはありえないけど、でも臨場感があるんでしょうかね。幽霊みたいに唐突に後 ろから出てくるみたいな演出もないし、夜だけど暗視カメラでちゃんと姿捉えられてて、でも異形だから恐怖感や焦燥感が伝わってきて、そこら辺の伝え方が良 かったのかなぁ。まぁ最後は山タイプがめちゃめちゃデカくてゲームの「ワンダと巨像」思い出したんですけど、でも雪原の中でおっさんが武装してある車一台 で逃げながら戦うのとかね!ちょっと滑稽なんだけどでも面白く観させてもらったなぁ。向こうの山から迫ってくるのとかは怖かったなぁ。あれは周りに山と雪 しかないからかなぁ。その分トロールが映えるんですよねぇ~街中じゃビル群で迫力が薄れちゃいますからねぇ。
ただあくまでもB級として愉しめる人じゃないとって思います。飽きることなく愉しめた一本でした。