レビュー

「デッドクリフ」
解説: 気軽なロッククライミングを楽しもうと、「立ち入り禁止」の看板を無視して断崖絶壁を登り始めた若者たちを襲う恐怖を描いたホラームービー。登山特有のスリルに加え、正体不明の何者かに襲われる若者たちの決死のサバイバルが展開する。監督は、本作で長編デビューを果たすアベル・フェリー。『モリエール 恋こそ喜劇』のファニー・ヴァレットらキャスト陣がCGや合成、スタントを一切使わず挑んだ山岳アクション・シーンは迫力満点。(シネマトゥデイ)


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この映画は前半と後半で怖さが変わるんですよね。前半は普通に山の怖さで絶望するんですけども、それが後半になると人的な怖さに変わっていくんですよ。どちらかに絞っても怖いんだけど、それだとありきたいな作品になってしまうんでしょうねぇ〜その二つの絡ませ具合が違和感もなく楽しめました。いやまぁ、その正体不明のやつがどうしてそんな所で暮らしていけてるのかってのは謎ですけどね。
何かしらちょっと一工夫あると新鮮味が感じられますねぇ〜。ホラーってジャンルで何をもってして人を怖がらせるかって、もうね、出尽くしてる。食傷気味ではあると思うんでね。あまり詰め込んでも散漫になるんでしょうけど、今作は分かりやすいんでそんな事もないと思います。

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「ザ・ライト -エクソシストの真実-」
解説: 実話を基に、今なお行われている悪魔ばらいとバチカンにおける正式な職業であるエクソシストの全ぼうに迫る衝撃作。信仰を見失った若き神学生が悪魔の脅威を目の当たりにし、悪魔ばらいを行う司祭エクソシストになるまでを描く。監督は、『1408号室』のミカエル・ハフストローム。異端だが一流のエクソシストである神父を、オスカー俳優アンソニー・ホプキンスが怪演。共演にはテレビシリーズ「THE TUDORS 〜背徳の王冠〜」のコリン・オドナヒュー、『ブラインドネス』のアリシー・ブラガ、『ブレードランナー』のルトガー・ハウアーら多彩な顔ぶれがそろう。(シネマトゥデイ)


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ジャンルとしてはホラーになるんでしょうけども、怖さよりも悪魔祓いに懐疑的な主人公の心変わりが中心となっているんじゃないでしょうかね。「エクソシスト」なんだけど「エミリー・ローズ」的な。まぁエミリー・ローズは憑かれた人間の苦悩を描いていた作品でしたから今作とはちょっと違うんですが、ただの恐怖映画として扱われちゃって観てもらえないのは勿体無いなと思いますね。
それでもメインは悪魔との戦いであるんですが、まぁ前述に主人公の心変わりと書きましたが、それと同等にエクソシストであるアンソニーホプキンスの苦悩なんかも見所の一つだし、全編通してシリアスなんですけど心模様を描いている部分と悪魔との戦いの緩急がいいんですよねぇ〜緊張と緩和が観ていて飽きさせないんです。とても興味深い映画でした。

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「東京公園」
解説: 小路幸也原作の小説を、『サッド ヴァケイション』以来およそ4年ぶりの長編作となる青山真治監督が映画化した感動の人生賛歌。カメラマン志望の青年と、彼を取り巻く立場の違う3人の女性との関係を映し出す。主人公を演じるのは、『君に届け』の三浦春馬。彼の義理の姉に小西真奈美、親友の元カノを榮倉奈々、彼が写真を撮る女性を井川遥が演じている。東京の公園の美しい風景を盛り込んで見せる、各々の登場人物のドラマが胸に染みる。(シネマトゥデイ)


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人に薦められる映画では無いんですけどね。ドラマ性はあるんですけど、なんだかいまいち盛り上がりに欠けるんですよね。個人的には三浦春馬さんはちょっとなぁイケメン過ぎるんですよねぇ。もっと野暮ったい感じの人が良かったかなぁ〜ん〜でも中途半端にお洒落な雰囲気が漂ってるんですよねこの映画。
そもそも青山監督のはクセがあると思うんですけど、原作分からないんですけど、ある特殊な設定に置かれている人(人ではないのだが)が出てくるんですけど、その設定がなんか浮いちゃってるんですよねぇ〜。
現実離れしている設定なんだけど、その他はそこまで主人公も周りも現実離れしてない。それでその現実離れしてる設定を中心に描いているならいいんだけど、この映画はあくまでも現実的な映画なんで、違和感があるんですよね。
もっとちゃんと掘り下げて消化してってほしかったんですが、ちょっと中途半端に感じました。
それでも見所として、小西真奈美のロングショット。これは外せないでしょうね。10秒以上の長いワンカットの中で映し出される小西真奈美の表情の変化なんかはそりゃもう良かった。それだけでも観て損はないかなぁ〜多分。話としては悪くないんですけど、なんか勿体無い映画だと思いま