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レビュー

四本ですね。

「わたしを離さないで」
解説: イギリスの文学賞ブッカー賞受賞作家カズオ・イシグロの小説を基に、傷つきながら恋と友情をはぐくみ、希望や不安に揺れる男女3人の軌跡をたどるラブストーリー。『17歳の肖像』のキャリー・マリガン、『つぐない』のキーラ・ナイトレイ、『大いなる陰謀』のアンドリュー・ガーフィールドといった若手実力派スター3人が豪華共演。詩情豊かでみずみずしい映像と、ドラマチックな展開の果てに待ち受ける衝撃と感動を堪能したい。(シネマトゥデイ)



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原作は読んでないんですけど、だいぶ内容は変わっているみたいで原作は温かい話みたいなんですけど、映画の方は切なさが満遍なく漂っていましたねぇ〜。
まぁネタバレというか、結構最初のほうで明かされる内容なんでいいかなと思うんですけど、とある学校に通っている子供たちが主役なんだけどその学校って臓器提供を行なっている学校なんですね。闇取引とかそういうもんじゃなくて法的にそれが当然とされている学校で、子供たちは死んでしまうまで、どこかの臓器を見ず知らずの誰かに与えられていくっていう話で。
衝撃的な設定なんだけど、この世界ではそれが当然としてあるから傷だらけになりながらも逃げるみたいな感じじゃないんですよね。一応逃避行の話ではあるんだけど、逃げるべき場所が無いことを知っているから、ただその囲いの中でちょっと遠くにお出かけしましたみたいなイメージ。囲いから出られない宿命をどこか子供たちは知ってしまっているっていう印象を持ちました。それで主人公たちは子供ですから余計に物悲しいんですよね。
全然近代的な風景じゃなくて自然が多くて、でも内容はどこよりも残酷で、登場人物もただただ搾取されて、優しい風景がその辛辣さを一層引き立てていてね。全然いい内容じゃないのにやたら胸に残る映画でした。映像美もあるんだけど、きっと今始まったことではなくて何十年も続いているような感じなんで、その当然さが、それに逆らう意思なんて、その発想自体が無いように感じられるその様がね、怖い。うん、切なさに隠されているけど怖い映画でしたね。

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ブルーバレンタイン
解説: あるカップルの出会いから結婚、そして破局までを描き、サンダンス映画祭カンヌ国際映画祭など世界各地の映画祭で注目されたラブストーリー。壊れかけた夫婦には、『ラースと、その彼女』のライアン・ゴズリング、『ブロークバック・マウンテン』のミシェル・ウィリアムズがふんし、過激な性描写や体重増量も辞さない迫真の演技を披露。10年以上も脚本を練り上げたデレク・シアンフランス監督による、愛が終わる痛みを巧みな演出で紡いだ切ないストーリーが胸に迫る。(シネマトゥデイ)



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一組のカップルの始まりから終わりまでを描いている映画です。だから幸せに酔いしれていたいような人達は避けたらいいんじゃないでしょうかね。
付き合って結婚して子供が産まれてって、結構な長さがある中でそのカップルたちはどうなっていったのかっていうさ。ちょっとずつ、すれ違っていってしまう、これはよくある話だと思うんだけど、彼女の方からズレを感じ始めたし、まぁ謂わば終始そんな感じではあるんだけど、もっと詳しく知りたかったかなぁ。
決定的な何かは描かれてなかったような。ただなんとなく……が肝にあるんですかねぇ〜。嫌だなって思い始めたら加速的にそれが膨らんでいく人ってのは居ますけど、彼女はそんな女性な気がしますね。
でもなんか観てて、「あぁー、あるなぁこういうの」って理由なんかはっきりしなくても共感できた内容でした。その決定的な何かが無くてもそうなっちゃう場合ってあるから、それが現実味を出しているっちゃ出してる。

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「SUPER 8」
解説: ハリウッドきってのヒットメーカーである2人のクリエイター、スティーヴン・スピルバーグが製作を務め、J・J・エイブラムスがメガホンを取るSF大作。1979年にアメリカで実際に起こった事故を引き合いに、アメリカ政府がひた隠しにする秘密と、映画撮影に夢中になる少年たちが真実を暴く冒険と成長を描く。出演はテレビドラマ「グレイズ・アナトミー」シリーズや『キングダム/見えざる敵』のカイル・チャンドラー、『SOMEWHERE』のエル・ファニングなど。観客の度肝を抜くような衝撃的な展開に期待。(シネマトゥデイ)



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SFファンタジーなんだけど子供たちは映画作りが大好きなんですよね。その設定って物語導入の鍵になってたり、芯まで入り込んでないとしても所々できっかけになってたりしてて、ただのSFものならその設定ってそんなに重要じゃないと思うんですけど、到る所で顔を出してくれるのはJ・J・エイブラムス監督がの思いが込められているからなんですねぇ。
メイキングを観ると分かると思うんですけど、監督自身も子供の頃から映画好きで、このタイトルのスーパー8、これはまぁどうやら映画用のフィルムの名称みたいなんですが、それに色々と焼き付けてきてたみたいです。
この映画のSF部分ってスピルバーグのETとか未知との遭遇へのオマージュみたいですし、それとご自身の幼少期から今までにかけて注いできた映画作りへの情熱が全部入っているんじゃないでしょうかね。
映像は最新のものだけど、懐かしさを感じさせる映画でした。でもこれってどうしても外人だよね、日本人の子供が主役だとなんか違和感あるのは、対象が宇宙人だから?邦画でも色々あるけど、あぁでも好きなのは石井竜也監督の「河童」とかあるから、無くはないのかな。知らないだけなのかな。

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冷たい熱帯魚
解説: 上映時間約4時間の『愛のむきだし』などで話題となった鬼才、園子温監督による人間の狂気と愛を描いた作品。実際の猟奇殺人事件に触発された園監督が、猟奇殺人事件に巻き込まれることになる男性が味わう深い心の闇に迫る。主演は、『掌の小説』など数々の邦画に出演しているベテランの吹越満。共演者も『嫌われ松子の一生』の黒沢あすかや『月と嘘と殺人』のでんでんら実力派ぞろい。第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門正式出品の問題作に、震撼(しんかん)させられる。(シネマトゥデイ)



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グチャグチャ。人も感情もグチャグチャ。もうそれに尽きますよね。一貫すると歪んだ形でもそれはそれなりの完成品となる事が出来るっていう。
でんでんっていう名前の役者さんがそりゃもう凄まじいんですけど、余りにも絶対的なおっさんでね、徐々に洗脳されてっちゃう感じで。有無を言わせないものがあるんですよ人格は破綻しているんですけどね。
でも逆にそれこそ聖人の説いた話に従うのだって洗脳っちゃ洗脳ですからね。怖いのはその何も考えさせる余地すらなく、ただ自分の後を追わせればいいって思考停止に陥らせる事ですよね。やっぱりねぇ世の中ねぇ〜正しさとか誤りとかじゃなくて、好き嫌いだけの話だよなぁとは思いました。
エロくてグロくて大量出血な映画です。絶対的な支配、暴力的な催眠術ですかこれは。圧倒されて駆逐されていく。恥ずかしがったり、どこか格好良くいたくて熱くなる事を下らないとする輩は、これ観てちょっとだけ感化されたらいいと思える内容でした。全部感化はダメですけどね。